初めての子連れ旅行

準備に時間がかかる

赤ちゃん時代と違って、だんだんとお出かけする範囲も広がってきました。 特に、2歳を過ぎてからは、あちこちへ一泊で旅行をすることも増えましたね。 子供が小さい頃は特に『今しかない』という感覚が強かった私。 いろいろな所へ家族で出かけたものでした。 とは言ってもまだまだ言うことをきかない大変な時期であることに違いはありません。 子連れ旅行も大丈夫なホテルや、行先を選ぶようにしましたね。

いちばん心に残っているのは、那須への一泊旅行でした。 ホテルも子連れ仕様に作られていて、子供が遊べるスペースがロビーのあちらこちらに用意されていて、にぎやかな雰囲気。 子供がベッドから落ちるのを防ぐ柵や、ポット、子供用のおフロイスなど、育児に必要ないろいろなものを貸してくれました。

朝食のバイキングには、小さく切ったバナナなどのフルーツや、子供用のパンなど、小さな子でも食べられるようにと配慮された 調理がされていて、とても助かったものです。 それにしても、子連れでの旅行は、とにかく準備が大変でした。

紙おむつ、おしりふき、タオル類、お気に入りのおもちゃ、おやつ、いざという時の常備薬…。 着替えだって、日数分ギリギリというわけにはいきません。 実際、噴水の中でびしょびしょになって遊んでしまい、一着よけいに着替えを使ったということもありましたね。 子供は思った以上に汗もかくので、下着類もとにかく多めに持って行った覚えがあります。

以前、同じ年代の子供がいるいとこ一家と一緒に旅行に行った時、ずいぶん軽装だなと思ったら 子供のものをあまり持ってきていなくて、娘の着替えなどを貸してあげたことがありましたっけ。 小さい子と出かける時には、できるだけ準備はきちんとしていきたいものです。

遊園地に行くまでが大変

小さい頃よりもずいぶん歩けるようになった娘と、いろいろな所へも旅行するようになりました。 そんな2歳児仲良しグループで、遊園地に行こうという企画が持ち上がりました。 あのころ私たちが住んでいたのは新潟でしたから、関東にいる頃のように日帰りで遊園地に行くことはちょっともったいないという感覚。 そこで、ホテルを取って一泊で旅行という予定を立てることになったんです。

もちろん私も遊園地は大好きだし、娘と行きたいという気持ちもありましたが、反面不安も。 今回はみんなお父さんはお留守番、母子2人で行くことになっていましたから、行きも帰りも新幹線。 まだまだガマンのきかない娘が果たして、新幹線でおとなしくしていられるのか? 楽しみ半分、不安半分という気持ちのまま、いよいよ出発となりました。 行きの新幹線は、ギリギリセーフ。 なんとか、お菓子やお気に入りのおもちゃでごまかし、無事に到着しました。

遊園地は、子連れにもとっても親切。 子連れで行ってみて改めてそのことに気付きました。 入り口ではレンタルのベビーカーがたくさん用意され、オムツ交換をするトイレもたくさんあります。 もちろん授乳室も完備。 おかげでホテルでも、それほど困ることはなく、楽しく過ごすことができました。 ただ、人気のアトラクションにせっかく長い時間並んだのに、いざ自分たちの番になったら子供が熟睡、泣く泣くベビーカーに乗せたまま出口で、みんなが乗り終わるのを待ったという残念なできごとはありましたが。

さて、大変だったのは案の定、帰りの新幹線でした。 最初の30分ほどはなんとかおとなしくしていたのですが、後半は『降りる降りる』と、もう大騒ぎ。 他の人たちの迷惑を考えて、娘を抱っこしたまま、ずっとデッキに立って過ごしました。 お友達はみんな仲良くきげんよく乗っているのに…と思うと、ちょっと泣けてきてしまったものです。 とは言え、今となってはそれもいい思い出。 ちょっと冒険でしたが、やっぱり行っておいてよかったなと思います。

幼稚園までの旅行の思い出

娘が生まれてそろそろ3年。 子連れで、お友達同士で、いろいろな所に行きました。 動物園はちょっと苦手でしたね。 大きなゾウを見ても、ポニーを見ても、それほど感動する様子も無く。 かわいいウサギやモルモットを抱っこしても、かわいいと喜ぶ様子も無く。 結局は、子供広場の遊び場で遊具で遊ぶ方が楽しかったようで、なんとなく物足りない気持ちの私でした。

水族館では、暗い場所が多くて、どこにも歩き出せなくなってしまったこともありました。 あの時も、魚を見て楽しむどころではありませんでしたね。 『ジブリの森美術館』では、ネコバスにも乗りました。 ネコバスは、子供しか乗ることができないんですよね。 考えてみたら、夫や私とつないでいた手を放して娘1人で並んで遊んだのは、あの時が初めてだったかもしれません。

おじいちゃんやおばあちゃんと一緒に一泊旅行に行った時には、すっかり温泉好きになってしまいました。 いろいろな所に行って、いろいろな思い出ができて、アルバムはなつかしい写真でいっぱいです。 3歳になって、何か月かしたら、すぐに幼稚園に入学です。 まだまだ幼いので不安がいっぱいでしたが、兄弟もいなかったのでいろいろな子と触れ合ってほしいなと思って決めた三年保育。

3歳の誕生日を前に、幼稚園の準備をいろいろとして、新しい生活を息子が楽しめますようにと、 祈るような、楽しみなような気持ちで過ごしていました。 種明かしをすれば、幼稚園に行くのが嫌で嫌で、夏休みの直前まで幼稚園に行く朝は必ず大泣きしてしまった娘です。 1歳から3歳までの子育てって、本当に母と子が密接で濃厚な時間を過ごす、貴重な時期なんですよね。 あっという間だったような、長かったような。 もう一度戻りたいような、もう戻りたくないような…。

過ぎてしまえば、あのころ真剣に悩んでいたことも、すべて笑い話になるんだから本当に不思議です。 これからもまだまだいろんなことがあると思うけれど、最近はいい相談相手にもなってきた頼もしい子供と一つ一つ乗り越えていきたいと思います。

実家に遊びに行く

娘が小さい頃は、よく私の実家に泊りで遊びに行っていました。 私の父が、近所に畑を借りていたので、陽気がいい時にはいつも畑に遊びに行ってましたね。 大根やほうれんそうを収穫したり、イチゴ狩りをしたりと、土にまみれて遊べたのはとてもラッキーだったと思います。 小さな体で畑を走り回り、スコップで土を掘ったり、ジョウロでお水をやったり、娘もとても楽しそうでしたね。

秋には枯草を焼いてたき火をしながら、焼き芋作りもしました。 焼きたてのお芋を食べられたのも、畑のおかげ。 あの頃のアルバムを見ると、畑で過ごす子供の姿がたくさん写っています。 その写真の中、よく見てみるとどの写真の娘も洋服の衿から何かをさげています。 実はこれ、ガーゼのハンカチなんです。

ベビー用品の売り場によく売られている、帽子が飛ばないようにするクリップがあるんです。 コイル状の伸び縮みするヒモの両端にクリップがついたこのグッズ。 片方のクリップを帽子に、もう片方のクリップを洋服の衿に付け、風で飛んでしまうのを防ぐものなのですが。 実家ではそのクリップの片方に帽子ではなく、ガーゼハンカチを付けていたんです。

子供との楽しい思い出

小さい頃には、それほど感情表現が豊かではなく、わりといつも淡々としていた子供。 お友達と一緒にいても、一緒に遊ぶというよりは、1人で黙々と遊んでいたことが多かったものです。 そんな娘も3歳が近づくとようやく、一緒にいるお友達とボール投げをしたり、走り回ったりと、 人と関わる場面が増えてきました。

『こどもチャレンジ』という子供向けの教材があったのですが、その中に登場する『しまじろう』というキャラクターが この年代の子供たちはみんな大好きでした。 ある日、そんなしまじろうの『親子コンサート』に行ったことがありました。

コンサートは1時間前後だったでしょうか。 泣いたり騒いだりはせず、おとなしくしていましたが、その代り他の子供達のように しまじろうと一緒に歌ったり踊ったりもしません。 ただじーっと舞台を見つめていたので、果たして楽しんでいるのかどうか、分からなかったのですが。

でも、コンサートのフィナーレとなり、しまじろうや他のキャラクターが下がり、幕が下りた途端 大声で泣き出した息子。 どうやら、しまじろう達とお別れするのがさびしかったようで。 動きは小さかったけれど、それなりにコンサートを楽しんでいたみたいです。

このころ、いちばん仲良くしていた同じ年のお友達が、県外に引っ越しをすることになってしまいました。 親子で仲良くしてもらっていたので、私としてもかなりショックでした。 娘には引っ越しという意味はまだまだ分からないはずでした。 でも、『もう今までみたいに毎日会えなくなっちゃうんだよ』と話した意味は通じていたようで その子とのお別れの時には、大泣きしてしまいました。

こんな別れもだんだん理解できるようになってきたんだな…という感慨深い気持ちと、さびしい気持ちと、かわいそうな気持ちと…。 いろいろな気持ちがごちゃまぜになって、私も一緒になって涙が止まらなかったのを覚えています。